ナダル(31歳)、フェデラー(36歳)と群雄割拠のテニス界の中で世界ランキング3位につけるのが、現在21歳のアレクサンダー・ズベレフです。
この20代前半の世代は優秀な選手が多く、ナダルやフェデラーが引退したあと確実に男子テニス界を引っ張っていきます。
その中で先頭をはしるのが、アレクサンダー・ズベレフです。
兄のミーシャ・ズベレフもプロテニス選手でトップ20の選手です。
最近の男子テニスはベテラン勢が強いため、なかなか若手が活躍するのは難しいのですが若干21歳にしてすでにツアーで9勝しています。
198cmと長身で技術もしっかりしていて、タッチ系のショットも上手くテクニックがあります。
まだ線が細く、ここに筋力がついたら手が付けられなくなります。テニス大国ドイツに久々に現れた期待の新星です。
国籍 ドイツ
出身国/居住国 ドイツ(ハンブルグ)/モナコ・モンテカルロ
生年月日 1997年4月20日
利き腕 右利き(バックハンド両手打ち)
身長 198 cm
体重 86 kg
プロ転向 2013年
元テニス選手の父とテニスコーチの母との間に間に生まれました。10歳年上の兄ミーシャとともに5歳からテニスを始めました。テニス一家で英才教育を受けて育ちました。
2011年(14歳)
グレード5のGoombay Splash Bowl準優勝
2012年(15歳)
グレード4の4th Fujairah Junior Championshipsで優勝、グレード2の33 Internationale Spring Bowl 2012 Amstetten予選からベスト8、グレード1のAllianz Kundler German Juniors supported by Optimal Systemsベスト8、グレード2の14th Serbia Junior Open Novi Sad 2012ベスト4
8月のドイツのF14フューチャーズで2回戦進出。初のATPポイント獲得。F16でベスト16。
10月のカタールF2でベスト16、F4フューチャーズでベスト8。
11月のアメリカのF32フューチャーズで準優勝。
世界ランキング842位
2013年(16歳)
全豪オープンジュニアで予選から本戦1回戦、グレード1のUSTA International Spring Championshipsベスト8、ダブルス準優勝、グレード1の18ème Open International Junior優勝、グレードAの54 Trofeo Bonfiglio優勝、ダブルス準優勝、全仏オープンジュニアで準優勝、グレード1のAEGON Junior International Roehampton準決勝で西岡良仁をフルセットで倒し、決勝ではニック・キリオスに敗退し準優勝。
ウインブルドンジュニアでは途中棄権でベスト16、全米オープンジュニアでベスト4、グレードAのオレンジボウルでベスト4
6月のドイツのF5フューチャーズでベスト8。
7月の地元のハンブルグオープンでワイルドカードで本戦出場。1回戦で当時49位のアグートに36 26で敗退。
9月のツアーのメッツオープンで予選3回戦進出。
10月のアメリカのF28でベスト4、F29フューチャーズでベスト8。
世界ランキング694位
2014年(17歳)
全豪オープンジュニアで優勝!これを機にジュニアを卒業し、プロ転向しATPツアーへ。
4月のヒューストンオープンの本戦1回戦で兄のミーシャ・ズブレフと対戦。フルセットで途中で棄権負け。
6月の地元ドイツのブラウンシュヴァイクチャレンジャー決勝で、ポール=アンリ・マチューに16 61 64の逆転でチャレンジャー初優勝!
7月のハンブルグオープン本戦1回戦で当時51位のハーセ、2回戦で当時19位のユーズニーなど強豪を倒し準決勝へ。準決勝では当時世界ランキング7位のフェレールに06 16で敗れるが、ツアーベスト4。
全米オープンで初のグランドスラム予選に出場。予選1回戦で内山靖崇に勝利するが、予選2回戦敗退。
9月のフランスのサン=レミ、ベルギーのモンスチャレンジャーでベスト8。
世界ランキング135位、と一気に500位ランキングを上げる
2015年(18歳)
全豪オープンでは予選1回戦敗退。
3月のアービングチャレンジャーベスト8。マイアミマスターズでは予選を突破し、初のマスターズ本戦へ。本戦1回戦で当時30位のロソルにストレートで敗退。
4月のドイツのミュンヘンオープンでベスト16。ダブルスは兄と組み準優勝。
5月のエクス=アン=プロヴァンスチャレンジャーベスト4。ハイルブロンチャレンジャー優勝。チャレンジャー通算2勝目。
世界ランキングは100位をきり89位に。
全仏オープンでは予選2回戦敗退。
6月のシュトゥットガルト、ハレオープンベスト16。芝でのノッティンガムオープンでベスト8。
ウインブルドンでは本戦から出場し、1回戦で当時53位のガバシュビリを63 16 63 36 97のフルセットで倒しグランドスラム初勝利!2回戦でクドラに敗退。
7月のスウェーデンのボースダードオープンでベスト4。
8月のワシントンオープン1回戦で西岡良仁に76 63で勝利、準々決勝で当時8位のチリッチに57 67で敗れベスト8。
シンシナティマスターズでは予選を突破するが、本戦1回戦で1歳年上のコリッチに57 63 67で敗退。
全米オープンでは予選から本戦に上がるが、1回戦で当時29位ベテランのコールシュライバーに76 26 06 62 46のフルセットで惜しくも惜敗。
ストックホルムオープンではベスト16。
世界ランキング83位
2016年(19歳)
全豪オープンは本戦から出場し、1回戦で当時2位のアンディ・マレーに16 26 36のストレートで敗退。
2月のモンペリエオープンではベスト4。ロッテルダムオープンではベスト8。
デビス杯チェコ戦でドイツ代表デビュー。当時世界7位のベルディヒに67 61 64 67 46と熱戦の末敗北。
3月のマスターズシリーズのインディアナウェールズでは4回戦で当時5位のラファエル・ナダルと対戦。76 06 57とナダルを苦しめるが敗退。
4月のバルセロナオープンではベスト8。ミュンヘンオープンではベスト4。
世界ランキングは50位をきり44位に。
5月のローママスターズでは本戦2回戦で当時2位のロジャー・フェデラーと対戦。36 57で敗退。
ニースオープンでは当時15位の若手テームに46 63 06で敗れ、惜しくも準優勝。
全仏オープンでも本戦3回戦でティームに敗退。
地元ドイツのハレオープンでは準決勝で当時2位のロジャー・フェデラーに76 57 63で勝ち決勝へ。決勝では地元の先輩のマイヤーに26 75 36で敗れ準優勝。
ウインブルドンでは本戦3回戦敗退。
7月のワシントンオープンではモンフィスに敗れベスト4。
全米オープンでは本戦2回戦敗退。
10月のサンクトペテルブルクオープンでは準決勝で当時9位のベルディヒを倒しワウリンカとの決勝へ。当時世界ランキング3位のワウリンカを62 36 75で倒し、10代でのツアー初優勝!
ワウリンカに「テニス界の未来」と言われる。
北京オープンでベスト8、上海マスターズでベスト16、ストックホルムオープンではベスト4。
世界ランキング24位
2017年(20歳)
全豪オープンでは3回戦で当時9位のナダルに64 36 76 36 26で熱戦の末に敗退。
2月のモンペリエオープンでは決勝で当時22位のガスケに76 63で勝利し、優勝。ツアー通算2勝目。
3月のマイアミマスターズでは4回戦でワウリンカに勝ち、準々決勝でキリオスに46 76 36で敗れ、ベスト8。
4月のモンテカルロマスターズでは3回戦でナダルに敗れ、ベスト16。
ミュンヘンオープン優勝。ツアー通算3勝目。
マドリードマスターズではベスト8。
ローママスターズではマスターズ初の決勝進出。決勝で当時2位のジョコビッチに64 63のストレートで倒し、マスターズ初優勝!ツアー通算4勝目。
世界ランキングは10位に。
全仏オープンでは1回戦敗退。
スヘルトーヘンボスオープンではベスト4。
ハレオープンでは決勝でフェデラーにストレートで破れ、準優勝。
ウインブルドンでは4回戦で当時7位のラオニッチに64 57 64 57 16で敗退。
7月後半のワシントンオープンでは準決勝で錦織圭に勝ち、決勝でもアンダーソンに勝利し優勝。ツアー通算5勝目。
続くカナダマスターズでも決勝でフェデラーを63 64のストレートで倒し、2週連続優勝のツアー通算6勝目。マスターズ2勝目。
全米オープンでは2回戦でコリッチに63 57 67 67で敗退。
10月の北京オープンではベスト4、ウィーンオープンではベスト8。
この年はツアータイトルを5つ獲得。フェデラー、ナダルに次ぐ3番目。
自身初のATPツアーファイナルズへ。
ソック、フェデラー、チリッチと同じ組になり、チリッチ戦に勝利し1勝2敗でラウンドロビン敗退。
世界ランキング3位
2018年(21歳)
全豪オープンでは3回戦で当時58位の1歳上のチョンに75 67 62 36 06で若手対決に敗退。
2月のアカプルコオープンでデルポトロに負けるもベスト4。
3月のマイアミマスターズでは4回戦でキリオス、準決勝でコリッチを倒し決勝へ。決勝では地元アメリカのイスターに76 46 46で敗れ準優勝。
4月のモンテカルロマスターズでは準決勝で錦織圭に63 36 46で敗れ、ベスト4。
ミュンヘンオープン優勝。大会2連覇でツアー通算7勝目。
マドリードオープン決勝でティームに64 64で勝利し、マスターズ初優勝!2週連続優勝で、ツアー通算8勝目。
ローママスターズでも決勝に進むが、ナダルに16 61 36で敗れ準優勝。
更新予定。
長身からの伸びのあるボール、ショットバリエーションも豊富でテクニックも高い。ジョコビッチ、フェデラー、ナダル、ワウリンカが口を揃えて賛辞を送っていて、ワウリンカにいたっては「テニス界の未来」と将来を疑わない。
他の若手と比べても1歩抜けていて、ここにパワーと経験が付けば鬼に金棒の状態。
コーチには元世界ナンバー1のフェレーロ。
近い将来、世界ナンバー1とグランドスラム優勝に一番近い若手がアレクサンダー・ズベレフ。
2012年 アメリカF32フューチャーズ準優勝
2013年 全仏オープンジュニア準優勝、全米オープンジュニアベスト4、オレンジボウルベスト4
2014年 全豪オープンジュニア優勝、ブラウンシュヴァイクチャレンジャー優勝、ハンブルグオープンベスト4、
2015年 ハイルブロンチャレンジャー優勝、ウインブルドン2回戦、ボースダードオープンベスト4、全米オープン1回戦、
2016年 全豪オープン1回戦、ニースオープン準優勝、全仏オープン3回戦、ウインブルドン3回戦、サンクトペテルブルクオープン優勝
2017年 全豪オープン3回戦、モンペリエオープン優勝、ミュンヘンオープン優勝、ローママスターズ優勝、全仏オープン1回戦、ハレオープン準優勝、ウインブルドン4回戦、ワシントンオープン優勝、カナダマスターズ優勝、全米オープン2回戦、ATPツアーファイナルズ出場
2018年 全豪オープン3回戦、マイアミマスターズ準優勝、ミュンヘンオープン優勝、マドリードオープン優勝、ローママスターズ準優勝
世界の注目を集めるアレクサンダー・ズベレフ。今年中にもビックタイトルを獲る可能性があるので、これからのグランドスラムでのアレクサンダー・ズベレフの活躍に注目。