ダニエル太郎はアメリカ人の父、日本人の母の間に生まれた25歳の日本のテニスプレイヤーです。最近ツアー初優勝して話題になりましたね。
身長は190cmあり、世界の男子選手の中でも見劣りしません。日本に久々に現れた大型選手です。
14歳からスペインで育ったことで、粘りのあるプレーをします。そのためクレーコートが得意です。以前は体が細かったのですが、最近は筋力も上がってきてストロークやサーブの威力が上がり好成績につながっています。
ポテンシャル的にはトップ50は簡単に入る力があるので今後に期待です。
生年月日:1993年1月27日
身長/体重:190㎝/76㎏
居住地:スペイン
出身地:アメリカ・ニューヨーク
プロ転向 2010年
テニスは当時住んでいた埼玉県加須市で1998年(当時5歳)からテニスを始めます。他のサイトでは7歳からになっていましたが、所属先のエイブルでは5歳からになっていました。
その後名古屋に住み、14歳のときにスペインに移住します。スペインでは元世界ランキング3位のダビド・フェレールが所属するバレンシアのアカデミーに所属して練習を積みます。
あまりジュニア時代の成績がないのですが、
2008年(15才)この時から積極的にスペインのフューチャーズに参加しています。2月は予選3回戦敗退、10月は予選2回戦敗退。
スペインは有望な若手を輩出する分、競争率が世界的に見ても高いです。20代前半までに世界ランキング100位前後いかないと選手として評価されません。
ダニエルにとっては間近で世界トップのフェレールやその他プロと練習できたのが、良かったのかもしれません。
2009年(16才)この年はフューチャーズ3大会初の参加して、予選1回戦負けが2回、予選2回戦負けが1回です。
日本の大阪世界スーパージュニアでシングルスベスト16。
2010年(17歳)にはプロテニス選手としてやっていく覚悟をします。
8月のスペインのF28フューチャーズで予選を勝ち上がり、本選へ。本戦でも準決勝まで行きますが敗退。ここで初めてATP世界ランキングのポイントを獲得します。
10月のスペインのF37フューチャーズで本戦2回戦負け。この年の最終世界ランキングは970位。
2011年(18歳)年初めの1月のスペインのF1フューチャーズで本戦2回戦負け。同月後半のスペインのF1フューチャーズでベスト8。
2月のポルトガルのF1、F2フューチャーズで本戦2回戦敗退。
4月のスペインのF11フューチャーズでベスト4に入ります。
5月のスペインのF14フューチャーズでは初の決勝に進みます。決勝では元世界ランキングトップ30のソウザに敗れますが、準優勝。F15でもベスト8、F17でベスト8と好成績を残します。
7月に入りスペインのF25フューチャーズでもベスト4、F26でベスト8、F27でベスト4、F29でベスト8と厳しいスペインのフューチャーズで結果を出し続けます。
9月に入っても勢いは衰えずスペインのF32フューチャーズで決勝で元トップ40のクズネツォフに敗れるも準優勝、F35でベスト4。
10月のスペインのF38フューチャーズでもベスト4、F39でベスト8。
976位からスタートした世界ランキングは最後の大会前のランキングは、493位と順調にステップアップします。
2012年(19歳)スタートした1月はあまり勝てませんでしたが、2月のなりスペインのF2フューチャーズでベスト4、F3でベスト16、F4でベスト8と調子を戻します。
3月はスペインのF6フューチャーズでベスト4、クロアチアF5でベスト4。翌週の4月のクロアチアF6でベスト8。
4月のクロアチアのF6フューチャーズでベスト8。
5月のスペインのF11フューチャーズでもベスト8、F12で決勝に進みますが64 67 57で惜しくも準優勝、F13でベスト8。
6月のスペインのF15フューチャーズではフューチャーズ初優勝!続くF16でベスト4、同月後半のベルギーのF1でベスト4。
7月オランダのF4フューチャーズでベスト4、スペインのF20で優勝!フューチャーズ2勝目。F22で準優勝。
8月イタリアのF22フューチャーズでベスト8。この大会の後にクラスを上げてチャレンジャー大会も参戦。
9月スペインのチャレンジャーで本戦1回戦に勝ちチャレンジャー初勝利。結果は2回戦敗退。
10月にはアメリカに遠征。サクラメントチャレンジャーで予選を勝ち上がり、本戦1回戦で当時世界ランキング97位のジェームス・ブレークに64 36 16のフルセットで敗退。
アメリカのF28フューチャーズでベスト4。シャーロッツビルチャレンジャーで予選を勝ち、本戦2回戦敗退。
11月に日本の横浜チャレンジャーに本選から参戦。2回戦で当時世界ランキング66位の伊藤竜馬を倒すなどチャレンジャー初のベスト4。
2013年(20歳)この年は世界ランキング283位からスタート。1月のアメリカのF1フューチャーズでベスト4。
2月のスペインのF2フューチャーズで決勝まで行き準優勝。
3月のスペインのF6フューチャーズでもベスト8、F7でベスト8、8でベスト4。続くF9で準優勝します。
4月のアメリカのサバンナチャレンジャーで予選を突破し本戦2回戦敗退。タラハシーチャレンジャーでは本戦から出場し1回戦で当時世界ランキング81位のライアン・ハリソンに36 76 67のフルセットで敗れます。
5月のスペインのF14フューチャーズで優勝。フューチャーズ通算3勝目。
7月のポルトガルでのチャレンジャーでベスト8。
8月のイタリアF22フューチャーズでベスト4。
9月のスペインのチャレンジャーでベスト16。同月後半のスペインF32フューチャーズでベスト4。
10月のポルトガルF9フューチャーズで優勝。フューチャーズ通算4勝目。同月後半のソウルチャレンジャーでベスト16。
11月の韓国のチャレンジャーでチャレンジャーとしては初の決勝に進出します。結果は準優勝。
この年は世界ランキングは214位で終了。
2014年(21歳)1月はツアーのドーハオープンの予選に参加します。予選3回戦で敗退。
全豪オープンでは初のグランドスラム予選へ。初出場ながら予選3回戦まで行き本戦1歩手前で惜しくも敗退。
2月のチリでのツアー大会で予選を勝ち上がり初のツアー本戦へ。3回戦まで勝ち上がり3回戦で当時世界ランキング18位のアルマグロにストレートで敗退。いきなりのツアーベスト8。
世界ランキングは200位をきり190位に。
3月にはアメリカのマスターズシリーズ2大会の予選に出場。結果は予選2回戦、1回戦敗退。
4月のデビス杯ワールドグループプレーオフのチェコ戦で初の日本代表選出。強敵相手に善戦しますがシングルス2敗。当時世界ランキング40位のロソル相手に46 46 63 64 26。
サラソタチャレンジャーでベスト8。ポルトガルのツアー大会では予選を勝ち上がり本戦へ。結果は1回戦敗退。
5月のローマチャレンジャーでベスト8。
全仏オープンに予選から初出場。結果は予選1回戦敗退。
ウインブルドンにも予選から初出場。結果は予選1回戦でライアン・ハリソンにフルセットで敗退。
7月のカナダのバンクーバーチャレンジャーでベスト8。
8月後半に初めての全米オープンへ。なんと初出場にして厳しい予選を勝ち抜き初のグランドスラム本選へ。本戦1回戦では当時世界ランキング6位の強敵ラオニッチにストレートで敗退。
9月のスペインでのチャレンジャーでは決勝まで進むも準優勝。
楽天ジャパンオープンにもワイルドカードで本戦から出場するが、1回戦で当時世界ランキング60位のイストミンに67 76 57で惜敗。
10月後半のアメリカのチャレンジャーでベスト8。この年は最終戦の前の世界ランキングは155位。
2015年(22歳)1月の全豪オープンは予選1回戦敗退。
2月ではフランスのツアーのモンペリエオープンで予選を勝ち上がり本選に進むが、1回戦でマチューにフルセットで敗退。
4月のモロッコのカサブランカオープンでも予選を勝ち本戦へ。1回戦で当時世界ランキング76位のアルマグロにストレートで敗退。
4月中旬のトルコのチャレンジャーでベスト8。翌週のイタリアのチャレンジャーで決勝まで行き、フルセットの末優勝。チャレンジャー大会で初優勝!
全仏オープンでは予選を勝ち上がり大会初の本戦へ。1回戦で当時世界ランキング34位のベルダスコに36 46 26で敗退。
続くドイツのチャレンジャーで優勝します。チャレンジャー2勝目。
ウインブルドンでは予選1回戦敗退。
7月のドイツのチャレンジャーでベスト4。8月のアメリカのアプトスチャレンジャーでベスト8。
全米オープンでは予選3回戦まで行きますが、敗退。
10月のモロッコのカサブランカチャレンジャーでベスト4。同月後半のバルセロナオープンで予選を勝ち、本戦1回戦も勝利。結果は2回で当時世界ランキング26位のガルシア・ロペスにストレートで敗退。
11月の神戸チャレンジャーで準優勝。続く横浜チャレンジャーでも決勝に進むが決勝で添田豪にフルセットの末勝利。チャレンジャー3勝目。
この勝利により世界ランキングは100位をきり93位になり最高の形でシーズンを終える。
2016年(23歳)ランキングが上がったことにより1月の全豪オープンは本戦から出場。1回戦で当時世界ランキング51位のロソル相手に67 57 75 76 16と熱戦の末敗退。
2月にはデビス杯のワールドグループ1回戦でイギリスの当時世界ランキング2位のアンディ・マレーと対戦。結果は16 36 16で敗退。
4月のモンテカルロマスターズでは予選を勝ち、本戦1回戦も勝利。2回戦で若手のティームに逆転で敗退。
続くルーマニアとポルトガルのツアーはともに本戦2回戦敗退。
全仏オープンでは本戦から出場し、1回戦で相手が最終セットで棄権したため本戦初勝利!続く2回戦は当時世界ランキング4位のワウリンカに677 36 46で敗退。
ウインブルドンでは本戦1回戦でモナコに57 64 36 26で敗れる。
8月のリオオリンピックの規定である上位56人にはランキングで入れなかったが、欠場者が相次いだため推薦枠で出場。オリンピック初出場ながらソック、エドモンドを倒し3回戦進出。
その後イタリアのチャレンジャー3大会に出場。優勝、ベスト8、ベスト4と好成績を残す。チャレンジャー4勝目。
9月のスペインでのチャレンジャー準優勝。
デビス杯のワールドグループプレーオフでウクライナと対戦。シングルス2試合に出場して2勝。日本の勝利に貢献。
10月の楽天ジャパンオープンでは当時世界ランキング173位のティプサレビッチにストレートで敗退。その後のホーチミンチャレンジャーでベスト8。
最終ランキングは99位。
2017年(24歳)1月の全豪オープンは予選から出場し、予選2回戦敗退。
同月後半のマウイチャレンジャーで韓国の新星のチョンにストレートで敗れるが、準優勝。
3月のデビス杯のワールドグループ1回戦では強豪フランスと対戦。シングルス1試合に出場してリシャール・ガスケに26 36 26で敗退。
2月から南米に遠征へ。3月のアルゼンチンのチャレンジャーで優勝!チャレンジャー通算5勝目。
5月のポルトガルのエストリルオープンでベスト8。
全米オープンでは予選から出場し、本戦へ。1回戦に勝利し2回戦でスペインのブスタに57 46 64 06で敗退。
6月にポルトガルのリスボンチャレンジャーで準優勝。
ウインブルドンでは本戦から出場し1回戦敗退。
8月後半から始まる全米オープンでは本戦から出場し1回戦突破。2回戦で当時世界ランキング2位のラファエル・ナダルに第一セットを奪う健闘を見せるが64 36 26 26の逆転で敗退。
スペインに戻り9月のスペインでのチャレンジャーでベスト8。ポーランドのチャレンジャーでベスト4。
9月には活動拠点をスペインから日本へ。長い関係だったコーチとも契約解消。
10月の楽天ジャパンオープンでは本戦1回戦で台湾の当時世界ランキング63位のルー・イェンスンにストレートで敗退。
その後の中国のチャレンジャーで決勝まで進み、準優勝。
オーストラリアでのチャレンジャーで優勝。チャレンジャー通算6勝目。
最終の世界ランキングは97位。
2018年(25歳)1月の全豪オープンでは本戦から出場。1回戦で当時世界ランキング59位のベネトーに76 67 46 16の逆転で敗退。
1月後半のデビス杯ワールドグループ1回戦でイタリアと対戦。シングルス1試合に出場して当時世界ランキング22位のベテラン、フォニーニに46 63 64 36 26と接戦の末敗退。
3月のアメリカでのマスターズシリーズのインディアナウェールズで予選を勝ち上がり、本戦1回戦でジョコビッチ相手になんと76 46 61で勝利!大きなニュースになりましたね。続く2回戦で敗退。
4月後半から始めるトルコのイスタンブールオープンで本戦を勝ち上がり、なんとツアー初優勝。ツアー優勝は、松岡、錦織、杉田に続く日本男子4人目の快挙!
結果については随時更新予定
ダニエル太郎の妹、可菜もテニス選手として頑張っています。ダニエル太郎は海外生活が長いためか語学も堪能で、スペイン語はもちろん英語、日本語、ロシア語とマルチリンガルです。世界ツアーを周るうえでも武器になりますね。
ダニエル太郎がニュースで初めて出たときはハーフのイケメン選手として取り上げられました。日本代表の間では親しみをこめて「太郎ちゃん」と呼ばれています。
プレースタイルはスペイン仕込みの粘りのテニスです。体が大きいためパワーが付いて攻撃力が上がってくると大化けの可能性があります。
以前雑誌で見たダニエルのスペインでのコーチの指導は、「クロスにはクロスで返す」と言うものでした。この記事を見たときは正直?でした。
現代テニスはフェデラーを見て見ると分かりますが、いかに相手に時間を与えないで早く展開するかが重要で高速化しています。その方が主導権を握れます。
このコーチの考えだとミス待ちのかなり前のテニスになります。
そこで去年の夏ごろにコーチを解任して日本を拠点にするのですが、今年のジョコビッチに勝った試合を見たら前までそんなに強くなかったサーブが強力になっていて、ストロークも積極性が向上していました。
それがツアー初優勝に繋がったのかもしれません。
他の日本人にはない体格なので、これからのダニエル太郎のテニスに期待ですね。
2012年 スペインのF15フューチャーズでフューチャーズ初優勝、横浜チャレンジャーベスト4
2013年 ATP250ハード予選3回戦、韓国チャレンジャー準優勝
2014年 ATP250チリオープンベスト8、全豪オープン予選3回戦、デビスカップ準々決勝(vsチェコ)日本代表入り、全米オープン本戦初出場楽天オープン本戦WC出場
2015年 ヴェルセリ・チャレンジャー(イタリア)優勝、全仏オープン本戦1回戦、フュルト・チャレンジャー(ドイツ)優勝、デビスカップ(vsコロンビア)日本代表入りシングルス1勝、バレンシア・オープン本戦2回戦、神戸ノア・チャレンジャー準優勝、慶應チャレンジャー優勝
2016年 モンテカルロマスターズ本戦2回戦、全仏オープン本戦初勝利2回戦、リオオリンピック3回戦、イタリアチャレンジャー優勝
2017年 アルゼンチンのチャレンジャーで優勝、エストリルオープンでベスト8、全仏オープン2回戦、オーストラリアのチャレンジャーで優勝
2018年 イスタンブールオープン優勝
今年に入りジョコビッチ撃破やツアー初優勝と嬉しいニュースを与えてくれたダニエル太郎。これからもダニエル太郎の活躍に期待です。