宮川選手からパワーハラスメントを告発された日本体操協会塚原千恵子女子強化本部長(71)。
その千恵子氏が経営する「朝日生命体操クラブ」での指導内容はどういったものであったのか。。
「朝日生命体操クラブ」は、1974年に女子体操の企業チーム「実業団女子体操競技クラブ・朝日生命」の名称で発足した。
当初は、塚原千恵子氏と数名の社員でスタート。
「朝日生命体操クラブ」では、男女の器具をそろえる専用体育館がある他、寮も完備し学校の面倒も見てくれるなど体操に集中できる環境が整っている。
過去に同クラブからは、塚原直也、内村航平、鶴見虹子と多くの有名選手を輩出してる。
現在は女子選手を中心に教えているみたいだが、宮川紗江選手(18)もこのクラブに勧誘されたと述べている。
代表合宿に呼ばれた有望選手に『うちの方がうまくなる』『あのコーチはダメ』と声をかけて勧誘する手口は業界内で有名とのこと。
・男子との接触禁止
胸が大きくなるからとの理由。もちろん恋愛も禁止。
・ケーキなど甘いものはNG
ごちそうを出されるからと実家に帰るのも控えさせられたとも。
・叱咤激励の言葉
「このままでは強くなれないよ」などの言葉を多用。
キツイ言葉が多いとも。
問題になっている宮川選手にも「今のままでは五輪に出られなくなるわよ」と言ったなど言われている。
選手達は、一方的に千恵子氏の受け取るしかできない。
しかしその考えと指導が現代と合わなくなっているのかもしてない。
選手たちは、千恵子氏の温かくも厳しく指導してもらったと感謝する一方で、疑問を持つことも多かったと。
「3食をしっかり食べ、勉強など普通の生活を送り、強くなる方法もあるはず。」と元クラブOBは語る。
それに「声をあげたところで何も変わらない、と多くの人が思っているからだと思います」とコメント。
19991年の全日本選手権で、出場17チーム55選手が競技をボイコットする前代未聞の事件が起きた。
その内容は審判が、塚原夫妻が運営する朝日生命体操クラブの選手に不自然に高得点をつけた事件があった。
元五輪メダリストの池谷幸雄氏はこの問題に関して、
「女子の体操界の中では絶対的な現場のトップという感じですね。どんな風にお金を使い、どういった強化をし、どういう合宿をするか。それを実質的に決めるのは強化本部長です。それを常務理事会が判断するのですが、全員の常務理事が詳しい内容をすべて分かっているわけじゃない。なので、決定権はほぼ強化本部長になるといっても過言ではない」
「91年のボイコットがあっても、居続けている。周囲がみんな入れ替わっているのに、あの2人だけずっと。普通はあり得ないですよ。千恵子先生は71歳、光男先生はもう70歳です。現場を離れて世代交代していないといけないのに、それがいまだに代わっていない。時代遅れというか、日本体操女子が時代錯誤に陥っている。(光男)副会長が60歳になる頃、定年という形をとって幹部をリニューアルする話があった。それなのに、光男先生はもう70歳。あれ? っていう。なぜそこで代わらなかったのか、僕らに内情が知らされない。決定事項だけが表に出る。どうやって人選しているのか、要職の決め方自体、よく分からない」
とコメント。