今年の第100回全国高校野球選手権記念大会で見事大阪桐蔭が決勝で、金足農に勝利し史上初となる2度目の春夏連覇を達成した。
その圧倒的強さの大阪桐蔭はどんな練習をしているのか。
「甲子園」16回出場している高校野球の超強豪校。中学トップクラスの選手が集まり1学年20人制限。
“一球同心”が、大阪桐蔭の野球哲学。
野球は決して一人の力だけで勝つことのできるスポーツではなく、チーム全員の心をひとつにして一球一球に想いを注ぎ込む。その大切さを大阪桐蔭硬式野球部は「一球同心」という部訓で表現しています。この言葉を胸に、全国制覇をめざして日々練習に打ち込んでいる。
グラウンドは山の中にあり1年生は4キロ近い道を走っていく。通称山ランという。2、3年生はバスで行く。
メイングランド寮から歩いて15分位でレフト95m、センター100m、ライト90mで外野は人工芝、内野は黒土である。他には雨天練習場(ブルペン三か所分)、寮にも雨天練習場がありバッティング3ヶ所、ウエイトスペース。
月・火・水・木・金は17時から大体22時まで練習する。
土曜日は昼まで授業してから大体20時まで練習する。
日曜日は9時練習開始でその日によって練習時間は変わる。
基本的な練習の流れは
アップ→補強運動(腹筋・背筋)→キャッチボール→ノック→シートノック→シート打撃→フリー打撃→トレーニング→追い込みラン
野手も投手も実戦形式が多いのが特徴。
大阪桐蔭はウェイトトレーニングに力を入れていて冬になると週4でやる。他に冬には山の上にある寺の長い階段を走りこむ。
連携にも1時間の時間を取る。
5月~6月末にかけて大阪桐蔭では強化のために伝統の追い込み練習が始まる。
その内容はというと、長袖の上にウインドブレーカーを羽織りさらにグラウンドコートを着てマスクを着用して練習するというもの。
腹筋、背筋、体幹トレーニングをした後、グラウンドコートを脱いでポール間ダッシュ。
そこから練習開始。
シート打撃は3時間近く。1-1,2-1とカウントは実戦形式で。
練習終わりのストレッチは長く30分ほどして練習終了。
長距離走と呼ばれるのはほとんんどしない。
冬はロングティー多め。スピンをかける練習。
100段近いキツイ階段の上り下りを10往復して太ももを鍛える。
冬場は10日に1度休みがある、年末年始は何日かの休みがある。
「スローボール打ち」で技術を確認。打球音を重視。
60人いる部員全員とコミニケーションを取るのは時間的に難しいため、全部員に野球ノートを毎日書くことを義務付けている。
監督が各部員が何を課題に野球に取り組み、どんな悩みを抱えているかをノートで把握するため。
こういった細かいことが、大阪桐蔭野球部の強さの秘訣なのかもしれない。