アンディ・マレーを苦しめたケガとは?

タイトル下



世界ランキングも1位になり、2013年のウインブルドンでは地元イギリス勢の悲願となる77年ぶりの優勝を果たしたアンディ・マレー(31歳)。

オリンピックでも五輪史上初のシングルス連覇をはたしている。

近年、ジョコビッチ、ナダル、フェデラーと共にタイトルを独占し、テニス界の”BIG4”と呼ばれる存在だった。

そのマレーが今季限りでの引退を発表した!

サービスは強力で、長い手足を活かしたストロークはミスが少なくウィナーを狙えるカウンターショットはマレーの武器だった。

そんなマレーであったが、2017年からケガに苦しみ世界1位の座から陥落していた。



マレーを苦しめたケガとは?

2017年の全仏オープンでは準々決勝で錦織圭を破ったが、準決勝でワウリンカにフルセットで敗退。

ウインブルドンではディフェンディングチャンピオンとして出場したが、準々決勝でサム・クエリーにフルセットで敗れていた。

その後のツアーは、以前から続くでん部のケガのために欠場。

2018年1月には手術。

半年後には復帰するも痛みから、ウインブルドンも欠場。

その後大会に復帰し839位まで落ちたランキングを230位に上げていた。

昨シーズンの大会数は6大会にとどまった。

そして今年の全豪オープンでの記者会見で引退を表明

マレーは記者会見で、

「明らかに長い間、苦しんでいる。かなりの痛みがある。もう20カ月にもなる。臀部がよくなるように、できることは全てやり尽くしたが、効果はあまりなかった。6カ月前よりはいい状態だけど、痛みはまだかなりある。日常生活で靴下をはくのも痛む状態だ」

長い間でん部の痛みを抱えながらプレーしていたマレーは、

「でん部に痛みを抱えて何年もプレーをしてきた。2017年の全仏オープンのワウリンカとの試合で始まったわけではなかった。あの試合で回復できないところまで、限界までいってしまった」

とコメント。

これからまた手術をする選択もあるというマレー。その手術は以前のより難しく、でん部の皮膚を再生するというもの。しかしこの手術は、プレーのためというよりこれからの人生のために行うものと説明。

状況次第では、今回の全豪オープンが最後の大会になるかもしれない。

最後にマレーは、

「この18カ月、臀部のことばかりだった。本当に疲れてしまった。多くを語ったわけではないけど、心理学者ともそのことを何度も話した。でも何の手助けにもならなかった。なぜなら、ただ多くの痛みがあるから。したいこと、大好きなことができない。やれても楽しくない。もう楽しくできなくなってしまった。何とかしようとしてきたし、話し合いもしてきたけど、残念ながらそのどれも臀部を回復させるには至らなかった。もし回復していたら、今は最高の気分でいられただろう。でも、そうではない」

マレーはこれまでの結果と慈善事業の活動が評価され、29歳のときに史上最年少でナイトの称号を授与された。

マレーの全豪オープン1回戦は、第22シードのロベルト・バウティスタ・アグート(スペイン)となっている。

【アンディ・マレー使用モデルラケット】

 
 
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