今年2018年錦織は、ケガから復帰した影響でチャレンジャーからツアーをスタートさせたが、ウインブルドンでは自身初のベスト8、全米オープンではベスト4と中盤から後半にかけて調子を取り戻した。
世界ランキングを1年8カ月ぶりとなるトップ10の9位まで上げる。
男子最終戦の「ATPファイナルズ」は8名の出場だが、デルポトロとナダルが欠場したことにより錦織とイスナーが繰り上げでの出場となった。
2年ぶりの出場となった「ATPファイナルズ」の結果はどうなったのか…
グループリーグ結果
■グループ「レイトン・ヒューイット」
[2]ロジャー・フェデラー(スイス):世界3位
[4]ケビン・アンダーソン(南アフリカ):世界6位
[6]ドミニク・ティーム(オーストリア):世界8位
[7]錦織圭(日本/日清食品):世界9位
1戦目、3位ロジャー・フェデラー(スイス)
フェデラーとのこれまでの対戦成績は2勝7敗。
今シーズンは直近の大会で対戦し2連敗。
試合は両者は1度もブレークチャンスを与えないサービスゲームを展開し、タイブレークへ突入。そして、錦織がフェデラーからミスを誘い出しリードを広げ、第1セットを先取。
第2セットは先にフェデラーにブレークを許したが、その後2度ブレークに成功し、1時間27分で勝利。
スコアは、7-6 (7-4)、 6-3
最後にフェデラーに勝利したのは2014年3月のマイアミ・オープンで、約4年8カ月ぶりにフェデラーから勝利となった。
勝利後錦織は、
「1試合目勝てたことは一番大きいかなと思います、内容はそんなに良くなかったですが。お互いにミスが多く、特に第1セットではなかなかリズムをつかめなかったですね。第2セットは徐々にリズムもつかめて、良いプレーが出始めました」
2戦目、6位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)
今シーズンはここまでに3度対戦しており、2月のニューヨークの準決勝と10月のウィーンの決勝ではアンダーソンが勝利、2週間前のパリの3回戦では錦織が6-4 6-4で勝利していた。
第1セットはファーストサーブが入らず、ストロークでもリズムを作れず1ゲームも奪えなかった錦織。第2セットでもリズムを取り返せず1ゲームしか奪えず敗戦。
スコアは、0-6、 1-6
試合時間は1時間4分。
対戦を終えて錦織は、
「なぜ今日は上手くプレーできなかったのか全くわからない。今日はボールの感覚が良くなく、多くのミスをしてしまった。自分の日じゃなかった」
3戦目、8位ドミニク・ティーム(オーストリア)
グループリーグ突破がかかった一戦。
過去のティームとの対戦成績は、錦織の3勝1敗。
スコアは、1-6、4-6
のストレートで破れ、錦織のグループリーグ敗退が決まった。
試合後錦織は、
「たくさんアンフォーストエラーをおかした。僕は今日とても簡単にミスをしてしまい、ティームは良いプレーをしていた。しかし、僕は彼にあまりにも多くのフリーポイントを与えたと思う。今日僕にはあまり多くのチャンスがなかった」
グループリーグ結果
【グループ・グーガ・クエルテン】
N・ジョコビッチ 2勝0敗
A・ズベレフ(ドイツ) 1勝1敗
M・チリッチ(クロアチア) 1勝1敗
J・イズナー(アメリカ) 0勝2敗
【グループ・レイトン・ヒューイット】
R・フェデラー 2勝1敗
K・アンダーソン 2勝1敗
D・ティーム 1勝2敗
錦織圭 1勝2敗
準決勝は、ジョコビッチが第4シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)を6-2 、6-2で、ズベレフは第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)を7-5 、7-6(5)で勝利。
決勝は、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)となった。
決勝では、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-4、6-3のストレートで破り初優勝を果たした。
優勝した21歳のズブレフは、
「これまでのテニス人生で最大のタイトル。このトロフィーは全ての選手にとって大きな意味がある。優勝するチャンスがあったというだけ。世界のトップ選手とだけ対戦している。今日のプレーの仕方、勝ち方、自分にとってただ驚くべきことだった」
錦織は今シーズンを振り返り
「十分すぎる1年だった、ここに出れなくてもおかしくはなかった。最初に大きなポイントを取ったのが多分モンテカルロだった、モンテカルロでも痛みはありながらフォアが打てず決勝まで行ってたのでそういうのを考えれば本当に十分良かった一年でした。手首も正直かなり痛みがあったのでそれと戦いつつ、自分のテニスとも色々戦いつつ色んな事を乗り越えれた一年でした」
今年は今月の25日の名古屋でのエキシビションに参加予定。
錦織の来シーズンのスケジュール