テイラー・フリッツ アメリカテニス期待の若手

タイトル下



長らく低迷しているアメリカテニス界に一筋の光が。

その名もテイラー・フリッツ(20)。長きに渡りテニス界を支配したアメリカだったが、サンプラス、アガシが引退しロディックがその意思を受け継いだがその後は低迷。

ヤング、フリッツと期待されたが、思うような結果は出せずにいる。

そこに彗星の如く現れたのが、テイラー・フリッツ。母親は元トップ10のキャッシー・メイというサラブレッドで、長身から放たれるサービスとフォアハンドは威力抜群で以前のアメリカテニスをイメージさせる。

ジュニア時代にジュニア世界ナンバー1になり、20歳の若さながらすでにトップ100入り。

ズべレフらとともにATPの期待の若手の「ザ・ネクスト・ジェネレーション」に選ばれていて、世界から注目を集めている。



テイラー・フリッツ、プロフィール

国籍 アメリカ

出身地/居住地 アメリカ・カリフォルニア・ランチョ サンタ フェ

生年月日 1997年10月28日

年齢 20歳

身長 / 体重
193cm / 84kg

利き腕 / バックハンド 右 / 両手

プロ転向 2015年

経歴

ジュニア時代

父親はテニスコーチ、母親は元トップ10のキャッシー・メイというテニス一家で生まれてテニスは2歳から始める。

2013年(15歳)

全米オープンジュニアで予選を突破するが、本戦1回戦でアレキサンダー・ズブレフに3-6 6-7(2)で敗退。

2014年(16歳)

グレード1のUSTAインターナショナルで中川直樹に敗れベスト4、グレード1のベルギーインターナショナルジュニアでベスト4、全仏オープンジュニア2回戦、ウインブルドンジュニアでベスト4、全米オープンジュニアで4回戦、グレードAの大阪スーパージュニアで優勝、グレード1のXXVIII Yucatan Cupで優勝。

1月のアメリカF4フューチャーズで2回戦に進出し、ATPポイントを獲得。

3月 アメリカのF9フューチャーズでベスト8。

全米オープンの予選にワイルドカードで出場し、予選1回戦で敗退。

9月 アメリカのF26フューチャーズでベスト8。

2015年(17歳)

全豪オープンジュニアでベスト8、全仏オープンジュニアでトミー・ポールに敗れ準優勝、ウインブルドンジュニアでベスト4、全米オープンジュニアの決勝でトミー・ポールに6-2 6-7(4) 6-2で勝利し優勝。

世界ランキング1位でジュニアを卒業し、プロ転向。

1月 アメリカF2フューチャーズベスト4。

3月 インディアナウェールズマスターズで予選2回戦で敗退。

アメリカF11フューチャーズベスト8。

5月 スペインF13フューチャーズベスト4。

6月 ノッティンガムオープンの本戦1回戦で当時66位のパブロ・カレーニョ・ブスタを61 64のストレートで倒し2回戦へ。2回戦ではフェリシアーノ・ロペスに36 36で敗れるが、世界に驚きを与える。

全米オープンでは予選1回戦で敗退。

10月 サクラメントチャレンジャーでチャレンジャー初優勝!次週のフェアフィールドチャレンジャーでも優勝し、2週連続優勝。

世界ランキングは232位に。

モンテレイチャレンジャーでベスト8。

11月 シャンペーンチャレンジャーで準優勝。 世界ランキングは174位でフィニッシュ。

プロ

18歳

2016年(18歳)1月 ハッピーバレーチャレンジャーで優勝。チャレンジャー通算3勝目。

全豪オープンでは予選1回戦で守屋宏紀に勝利し、予選を突破して本戦へ。1回戦でアメリカで先輩の当時22位のジャック・ソックに46 63 60 36 46とフルセットで惜しくも敗れる。

2月 メンフィスオープンでツアー初の決勝に進出。決勝では当時7位の錦織圭に46 46で敗れるが、堂々の準優勝。

アカプルコオープンでは予選からベスト8。

世界ランキングは100位をきり、80位に。

3月 マイアミマスターズでは予選から本戦2回戦に進出。2回戦でダビド・フェレールに67 16で敗退。

4月 グアドループ・チャレンジャーでベスト4。

5月 ニースオープンで2回戦進出。

全仏オープンの本戦1回戦で当時47位のボルナ・チョリッチに36 16 36のストレートで敗退。

6月 シュトゥットガルトオープンの2回戦で当時3位のロジャー・フェデラーに46 75 46で敗退。

ウインブルドンでは本戦1回戦で当時5位のスタン・ワウリンカに67 16 76 46で敗退。

8月 アトランタオープンでベスト8。

全米オープンでは1回戦で当時27位のジャック・ソックに67 57 63 61 46で敗退。

10月 楽天ジャパンオープンでは1回戦で当時89位のフアン・モナコに67 67で敗退。

上海マスターズでは予選から2回戦進出。

11月 コロンバスチャレンジャーでベスト8。

世界ランキングは93位でフィニッシュ。

15勝-22敗

ATP年間最優秀新人賞を受賞

19歳

2017年(19歳)全豪オープンでは1回戦でジレ・ミュラーに67 67 36で敗退。

1月 ダラスチャレンジャーで準優勝。

2月 アカプルコオープンで3回戦進出。

3月 インディアナウェールズマスターズでは3回戦、マイアミマスターズでは2回戦進出。

6月 イルクリーチャレンジャーでベスト8。

ウインブルドンでは予選から出場になったが、予選を突破して本戦へ。1回戦で当時21位のジョン・イスナーに46 67 36で敗退。

7月 メキシコのロス・カボスオープンでベスト8。

8月 アプトスチャレンジャーでベスト4、バンクーバーチャレンジャーベスト8。

ウィンストン・セーラムオープンでベスト8。

全米オープンでは1回戦で当時83位のマルコス・バグダティスに64 64 63のストレートで勝利し、グランドスラム初勝利。2回戦で当時8位のドミニク・ティエムに46 46 64 57で敗退。

9月 成都市オープンで予選からベスト8。

10月 ホーチミンチャレンジャーでベスト8。

11月 ノックスビルチャレンジャーでベスト8、シャンペーンチャレンジャーでベスト8。

世界ランキングは104位

13勝-13敗

20歳

2018年(20歳) 1月 BNP Paribasチャレンジャーで準優勝。

全豪オープンでは予選2回戦敗退。

ニューポートビーチチャレンジャーで優勝。チャレンジャー通算4勝目、ダラスチャレンジャーでベスト8。

2月 デルレイビーチオープンではベスト8。

オラクルチャレンジャーでベスト8。

3月 BNPパリバ・オープンでは4回戦進出。

4月 全米男子クレーコート選手権でベスト4。

5月 リヨン・オープンでベスト8。

全仏オープンでは1回戦で敗退。

ウインブルドンでは2回戦で当時3位のアレキサンダー・ズブレフに46 75 76 16 26のフルセットで惜しくも敗退。

2018年 ウインブルドン アレクサンダー・ズベレフ3回戦進出

プレースタイル

アメリカテニス界の久々に現れた新星、テイラー・フリッツ。母親は元トップ10選手のキャシー・メイと幼いころからテニスの英才教育を受ける。

プレーは、長身をいかしたサーブとフォアハンドが武器でどこかアンディ・ロディクを彷彿とさせる。

テニス選手にならなかったら、アメフトを選んでいたという通りパワーが武器。

まだ年齢も20歳と若く伸びしろがあるので、これからのアメリカテニス界を引っ張っていく存在になる可能性は大きい。

成績

2014年(16歳) 全仏オープンジュニア2回戦、ウインブルドンジュニアベスト4、全米オープンジュニア4回戦、大阪スーパージュニア優勝、XXVIII Yucatan Cup優勝

2015年(17歳) 全豪オープンジュニアベスト8、全仏オープンジュニア準優勝、ウインブルドンジュニアベスト4、全米オープンジュニア優勝、ノッティンガムオープン2回戦、サクラメントチャレンジャー優勝、フェアフィールドチャレンジャー優勝

2016年(18歳) ハッピーバレーチャレンジャー優勝、全豪オープン1回戦、メンフィスオープン準優勝、アカプルコオープンベスト8、全仏オープン1回戦、ウインブルドン1回戦、アトランタオープンベスト8、全米オープン1回戦

2017年(19歳) 全豪オープン1回戦、インディアナウェールズ3回戦、ウインブルドン1回戦、ロス・カボスオープンベスト8、ウィンストン・セーラムオープンベスト8、全米オープン2回戦、成都市オープンベスト8

2018年(20歳) デルレイビーチオープンベスト8、BNPパリバ・オープン4回戦、全米男子クレーコート選手権ベスト4、リヨン・オープンベスト8、全仏オープン1回戦、ウインブルドン2回戦

フリッツらの年代は若手で優秀な選手が多く、いまトップの選手が引退したら間違いなくテニス界を引っ張っていくメンツがそろっている。

これからのテイラー・フリッツの活躍に期待だ。

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