世界ランキング4位になり、トップ8人のみが参加できる「WTAファイナルズ」に出場を決めた大阪なおみ。
全米オープン優勝後、東レ パン・パシフィックオープン準優勝など活躍したが、その後は疲労や過密日程から満身創痍の中、「WTAファイナルズ」をむかえた。
その「WTAファイナルズ」の結果はどうだったのか。
グループリーグ結果
【レッド・グループ】
[1]アンジェリック・ケルバー(ドイツ):3位
[3]大坂なおみ(日本/日清食品):4位
[5]スローン・スティーブンス(アメリカ):8位
[8]キキ・バーテンズ(オランダ):10位
1戦目、6位スローン・スティーブンス(アメリカ)
第1セットを失うも、第2セット大阪が取返しセットカウント1-1でファイナルセットへ。
ファイナルセットでは大阪がミスを繰り返し失速し敗れる。
スコアは、5-7、4-6、1-6
試合時間は2時間24分。
試合後の大阪のコメントは、
「もっと安定したプレーができれば良かった。ちょっと守備的になりすぎた。開始いきなりブレークされ、そこから今日は欲張りになり過ぎた」
2戦目、2位のアンゲリク・ケルバー(ドイツ)
この試合に負けるとグループリーグ敗退が決まる大阪。
第1セットを落とした大阪であったが、第2セットを取り返し最終のファイナルセットへ。
一進一退の攻防が続いたが、4-6で大阪がこのセットを落としケルバーに敗れる。
2連敗でグループリーグ突破に黄色信号が。
スコアは、4-6、7-5、4-6
試合時間は2時間29分。
試合後の会見では、
「シーズンの終わりなので体が悲鳴を上げている。『何でまだプレーしているの?』と聞いてくる」
「でも全てが新しいし、この大会に出れるのは名誉なことなので最後の最後までやる」
3戦目、9位キキ・バーテンズ(オランダ)
グループリーグ突破がかかった一戦。
第1セットを3-6で落とした大阪であったが、足の痛みのためロッカールームへ。
テーピングをして帰ってきた大阪であったが、これ以上試合は無理と判断して棄権を申し出た。
スコアは、3-6で左太腿の痛みにより棄権。
試合後、大阪は
「プレーするごとに悪くなっていく感じだった。今日は練習もきちんとできなかった。でも今季最後の大会で、お客さんも見に来ている。なんとかプレーしようと思った」
ほろ苦い「WTAファイナルズ」デビュとなった大阪。3連敗で1次リーグ敗退。
【レッド・グループ】
A・ケルバー(ドイツ) 1勝2敗
大坂なおみ(日本) 0勝3敗
S・スティーブンス(アメリカ) 3勝0敗
K・ベルテンス(オランダ) 2勝1敗
【ホワイト・グループ】
C・ウォズニアッキ(デンマーク) 1勝2敗
P・クヴィトバ(チェコ) 0勝3敗
E・スイトリナ(ウクライナ) 3勝0敗
Ka・プリスコバ(チェコ) 2勝1敗
決勝では、第6シードのE・スイトリナ(ウクライナ)と第5シードのS・スティーブンス(アメリカ)が対戦。
優勝したのは、3-6, 6-2, 6-2の逆転でE・スイトリナ(ウクライナ)が初優勝した。
試合時間は、2時間23分。
24歳のスイトリナは、予選ラウンドロビンから5戦全勝でタイトルを獲得。 ウクライナ人として初のWTAファイナルズ優勝の快挙でこの優勝で世界ランキングを4位とした。
ダブルス決勝では、第2シードのT・バボス(ハンガリー)/ K・ムラデノヴィック(フランス)組が第1シードのB・クレチコバ(チェコ)/ K・シニアコバ(チェコ)組を6-4, 7-5のストレートで下し、タイトルを獲得
今季を振り返り大阪は、
「今季は本当にいろんなことがあった。クレージーな1年だった。この経験を生かして来年も頑張っていきたい」
とコメント。
来期に向けて十分に休養をとってもらい、来シーズンにも大阪には更なる活躍を期待したい。